桃51号線上に位置する古道で、かつては住民たちが農作物を運ぶための道路として利用されていました。現在はすでに輸送機能は失われていますが、素朴な風情は壊されていません。春には桐の花を観賞でき、夜にはホタル観察のベストスポットになります。純白の桐の花が満開になる頃、古道をゆっくりと散策しましょう。花びらが舞う野趣満点の山林を体験できます。
三級古蹟に指定されている「齋明寺」。ここはすでに160年の歴史をもちます。いつも信者が参拝に訪れており、参拝のついでに寺廟そばの古道を散策する姿を見かけます。古道はたくさんの人で混み合うこともなく、静かで落ち着いた雰囲気に包まれています。桐の花の季節にはぜひ家族でお花見に出かけましょう。心身共にリラックスできる場所です。
この「粗坑」と「石門地区」を結ぶ静かな小径は、日本統治時代は小粗坑渓に沿った牛車道でした。豊かで原始的な生態を保っており、アゲハチョウ、赤ガエル等の珍しい種を見ることができます。全長1.3km の古道は、道幅が広くなだらかで、4 月、5 月の花の季節になると、白いアブラギリの花に覆われ、花見スポットとなっているほか、大勢の人々がピクニックに訪れます。
大山背の騎龍古道は昔の雰囲気が色濃く残っています。石階段を降りていくと、アブラギリの花びらをところどころに見かけます。特徴的な百年石階(石階段)や「もち米」等を石の接着剤に用いた3 本の古い橋も残っています。茶亭古道は万瑞森林楽園のゲート近くにあり、沿道はアブラギリの花やホタル観賞に最適のエリアが続きます。雪のように白いアブラギリの花やホタ ルの小さな光は、忘れることのできない自然の思い出となるでしょう。
三義地区はかつて木炭造りが重要な産業でした。往年はこの古道を通って木炭が運ばれていたと言われます。現在は「三通嶺古道」と呼ばれており、アブラギリが植えられています。これはかつて、日差しを遮るために植えられたものでしたが、今では山容を美しく彩っています。桐の花が満開になる頃、先人たちを見習って古道を歩いてみませんか。白い桐の花が青々とした林間を雪のように彩り、その美しい情景には思わず見とれてしまうはずです。
挑鹽古道は長くありませんが、玉石が敷き詰められ、適度な傾斜があります。ここには計1,237段の階段があり、「礱鉤(フック)」のように彎曲しているため、またの名を「礱鉤崎」と呼ばれています。沿道の林は保存状態が良好で、その中にはアブラギリも含まれています。桐の花が満開になると、大人から子どもまで大勢の人たちが撮影に訪れます。
ここは勝興駅斜め向かいに位置する古道です。全長約1.5キロ、所要約45分です。周囲は樹林に囲まれ、緑に溢れています。気軽にハイキングを楽しめる古道で、お年寄りにも子供にも向いています。桐の花のシーズンを迎えると、林道は一面白い花びらで覆われ、静寂に包まれた美しい光景が見られます。さらに魅力的な古道に一変します。
頭屋と獅潭の間にある鳴鳳古道は、東は獅潭郷の義民廟から、西は頭屋郷の雲洞宮から入る全長約3km の古道で、原始林はよく保存されており、ほとんど人の手が加えられていない自然が残っています。多くの物語が語られる景観からは昔の人々の生活がうかがえ、野生のアブラギリが観賞できる人気の遊歩道です。
かつては荒れるに任せ、草木に埋もれていた古道でした。整備後は約2キロの歩道となっています。ここは入口のアブラギリの花が目玉となっています。桐の花の季節には大勢の行楽客が撮影に訪れます。古道には東屋が三ヶ所設けられており、それぞれ視界が良好です。異なる角度からあぜ道の風景を眺められます。
全長約2キロの「挑水古道」。ここはもともと八卦山脈の山麓にある小道でしたが、ここ数年は人気の桐の花観賞スポットになっています。古道入口には日本の鳥居に似たオブジェがあり、さらに百年の歴史を有する井戸も二つあります。歩道内には六階建て以上の高さを誇る野生のアブラギリ林も観られます。開花時期にはお花見を楽しめるだけでなく、めずらしい桐の樹の生長過程も観られます。